MIYAZAKI LOCATION GUIDE 2006
プロデューサー 小林千洋 緑が豊かにゆったりとある、それが生活とマッチしている街「飫肥」。 小林千洋
ヒロインの故郷T

 基本的にロケ地を決めるときは、ドラマのコンセプトからくるイメージを持ってい ろんなところにロケハンに行きます。『わかば』という作品では“人の心を癒す”が テーマでした。その意味では緑豊かな宮崎の中でも、単に自然があるだけではなく、 人々の生活の匂いのある城下町の“飫肥”を選ばせていただきました。

 ドラマを制作する立場からいうとコンパクトでなおかつ自然との融合が図られてい る撮影場所というのはなかなか無いものです。それに加え焼酎という産業が身近なと ころにあったというのもポイントでした。

 宮崎県以外にも候補地はありました。しかし、地元の方は気づかないかもしれませ んが、飫肥のように緑が豊かで、それが生活と融合している土地はいろいろな場所を 見てきた私たちにとってやっと見つけた貴重なロケ地だったのでした。その意味では 綾町も高千穂も椎葉も東郷町も魅力的だったのですが、このドラマのコンセプトに一 番近いのが飫肥だったのです。

 今回、ドラマ番組を作りあげていく過程を地元の方々と共有することができてすご く感謝しています。撮影に協力していただいた皆さんに助けられ作品を作らせていた だいたというのが私たちの感想です。本当に皆さんの温かい応援に支えられて撮影で きたなと思います。最近は都市部では「撮影?無理だよ」と言われることが多いので すが、飫肥ではそんなことはありませんでした。市役所もたいへん協力的で、担当の 方が事前にロケ関係の連絡をしていただき、スムーズに撮影ができ感謝しています。

 どんな要望にもノーと言わずに次に何をしたらいいかを理解していただき地元の協 力をとりつけていただき大変助かりました。将来時代劇などのロケでも伺えるかもし れませんね。

小林千洋 Kobayashi Chihiro
NHK連続テレビ小説『わかば』チーフ・プロデューサー 昭和29年生まれ。
小林氏が手がけた『わかば』はNHK連続テレビ小説の第71作目。 2004年6月1日から宮崎県でクランクイン。
阪神・淡路大震災で建築家の父を亡くし、 父の果たせなかった緑豊かな庭のある住宅作りを志して造園大学で勉学に励んでいる ところからこのドラマは始まる。宮崎の豊かな緑の環境に震災の心の傷を癒され、元 気になったヒロインは生れ育った神戸に帰ろうとします。そして、亡き父との「緑溢 れる庭のある住宅作り」の約束を果たそうと周りの反対を説得し、社会全体が不況に 苦しむなか神戸の街で見習いから現場の修行を始めることに…。
その他のプロデュース作品に『五弁の椿』(2001) 『われ晩節を汚さず』(2002) 『新 しい朝が来た』(2003) 『はんなり菊太郎2〜京・公事宿事件帳』(2004)

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