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私がロケ地を選ぶときに大きな要素となるのが、その土地に鍵となる“人”がいる
かどうかということです。
実は、ロケ地選びに困ったときは、フィルム・コミッションや各地の関係の人に電
話して「こういう所はありませんか?」と漠然と聞くんです。そのとき、こちらの作
品の意図を考えて対応してくれる、鍵となる“人”と出会えるかがロケ地決定に大き
く関わってきます。宮崎県とは今までもちょっとした繋がりがありましたが、フィル
ム・コミッションができることで、改めて一緒に映画を作っていく新たな仲間ができ
たなという感じです。
今、全国いろんな地域で、昔から残っていた“いい街並み”などが、ひとつタイミ
ングが悪いと、すぐに無くなってしまいます。そんな中で、美々津では、個人の方、
行政の方など皆さん一緒になって頑張り、今残さなければいけない“宝”である過去
の街並みをギリギリのところで踏みとどまり残しています。今残している美々津の街
はこれからも貴重な財産になると思いますので、踏みとどまり残していただいて正直
良かったなと思います。
飫肥の飲食店街は非常に面白かったですね。何もないと言ってしまえばそれまでな
のですが、あのようなまとまった街並みはありそうでありません。あれが東京の古び
た飲み屋街の一角と言っても成立するわけなんですよね。今そういった場所が東京に
あるかと言うと、昔はあったかもしれませんが今はありません。だから20年、30年前
という設定の街があそこに作れたりするのは貴重ですね。
各地それぞれ、その場所でしか撮れないものがあり、当然、宮崎でしかないものが
あります。細かい情報っていうのは僕らも持ち得ないものですから、細かいディテー
ルの集積があると多分強いと思いますね。いくら「フィルム・コミッション」ですと
看板をあげても、動ける人と理解力のあるスタッフがいないと駄目だと思います。宮
崎県のフィルム・コミッションは、かなり後発ではありますが、幸運にもそういった
土壌が既にありますので、これまでのネットワークと経験を活かした動きを伸ばして
いけば、代表的なフィルム・コミッションになる可能性はありますね。 |