MIYAZAKI LOCATION GUIDE 2006
映画評論家・監督 水野晴郎 土地の人の人情が入っている作品が撮りたい。 水野晴郎

 私自身の映画のキャンペーンとして宮崎を訪れるのは3回目になりますが、実際は 宮崎にもっとお邪魔しています。かつて映画会社(日本ユナイト映画)の宣伝を私は 担当しておりまして『007』シリーズなどをやっていた訳ですが、そのときに何回 か来てますし、また個人的にもお伺いしてますよ。一人旅が好きで、考古学的なもの にも興味がございましてね。それはまず、日本の文化の発祥の地であるということで すね。歴史的に本当に興味深い。高千穂の峰というのは、それこそいくつもありまし て、すべて見ていますが宮崎から見たそれが本当だろうという気がしますね。

 アメリカは映画の撮影に寛容ではありますが、アメリカ映画の歴史においてもそれ が一朝一夕で出来上がったものではないんです。最初にニューヨーク、またはロサン ジェルスにおいて隠し撮りでその町の風景を撮っていたものが、そういう隠し撮りを しないでください、その代わりにこれこれのお金を出してくれれば、それこそ自由に 映画を撮っていただいて結構です、その為の一帯を統率する警官まで貸し出しましょ う、ということで徐々に大きくなっていったものなんですね。そしてそうすることが ニューヨークならニューヨーク、ロスならロスの観光地的な見地からのプラスにもな るということでね。日本の映画に対する認知度の低さに関しては私なんかも実に悔し いですね。だからそこをまず変えていきたいですね。

 私自身、宮崎で時代劇なんかどうかな、というのがあります。それもチャンバラで はなく男女の愛を映し出すようなね。宮崎の陽光の中でそれが撮れれば、ちょっと日 本離れしたいいものができると思うんですけどね。いずれにしても背景の中に、ドラ マやアクションの中に土地の人の人情がうまく入っているものが撮りたいし、また見 たいですね。人間の心がちゃんと入っているようなね。

水野晴男 Mizuno Haruo
1931年生まれ。
高校卒業と共に公務員に。しかしそれを捨て、24歳でアメリカの映画 会社である20世紀フォックスの宣伝マンになる。一方、慶応義塾大学でアメリカ文学 を学び、更に江戸庶民文学研究に没頭。 ヘッドハンティングで日本ユナイト映画の 宣伝総支配人となり、39歳の時NTVの映画番組の解説者に指名され独立、以来映画 評論家として立つ。ミステリー映画『シベリア超特急』シリーズを脚本・監督。映画 ファンや知識層の大きな支持を受ける。
更に、世界の警察を回り、実際にアメリカでは警察学校に行き、都市警察や郡警察で は制服や装備を着用し警察官として約10年生活。アメリカの大学への論文が認められ、 警察学博士号・芸術学博士号・社会学博士号を受けている。

宮崎フィルム・コミッション
  ←戻る     ↑上へ     次へ→
Copyright (C) MIYAZAKI FILM COMMISSION. All Rights Reserved.
宮崎FCトップページ
CONTENTS