MIYAZAKI LOCATION GUIDE 2006
撮影監督 長田勇市 みやざきの多くの人に映画作りを体験してほしい。 長田勇市
みやざきの人々

 『石井のおとうさんありがとう』の時に宮崎に行って、茶臼原、西米良と飫肥で撮 影しました。

 宮崎のロケでは、受け入れの方々が皆さんすごく親切で、美術の建てこみもみんな に協力していただきました。あんまりちゃんと建てるとあとでバラすのが困っちゃっ たりもするんですけど、でも結構楽しんで協力していただけました。やっぱり映画作 りだから、みんな誰でも参加しようと思えば参加できる“お祭り”みたいなもんです よ。そういうポジションがいっぱいあるんですよ。地方に行って、そこのスタッフで みんな集まって、それで作るっていうのができるんですよ。宮崎は宮崎でただロケを 誘致するだけではなくて自分たちで作って発信する。作れるんですよ!

 作品によって撮り方も変わってくるんで、全部が全部同じように撮れることはない のですが、この場所でしか撮れないってのはありますよね。観光名所じゃ2時間ドラ マじゃない限りはあんまり撮らないですよね。それで観光的なものは撮らずに、普通 のところを撮ることが多いんですが『8月のクリスマス』を富山県高岡市でやって、 ロケセットで使った写真館を残したんです。そうすることで人が来たりということが あったみたいですけどね。

 僕の場合、自分で作品を企画するってことはないんで、行った所で撮るっていうこ とがほとんどです。『ラブユー東京』では、えびのでロケしたんですが、霧島の風景 は凄かったですね。自然って凄いなって思いました。

 映画作りっていうのは、いろんなポジションがあり、参加できる機会がある。勉強 はできないけどメカには強いとか、料理ができるから弁当作るとか、自分の才能や特 技にあった参加の仕方ができるのが映画作りです。総合学習でも体験学習でも子ども たちからでも映画作りに参加でき、しかも記録として残るのが面白いところです。み んなの手で一つのものを作り上げる目的を持った社会であり、商業的だけではなく文 化的でもある。つまんないとかくだらないってこともない、人間関係を学ぶ機会とな るのが映画作りです。宮崎でロケをすることにより、地域の人が関わる。西米良でも 子どもたち全員が静かに撮影を見学して、最後にはマツケンさんと写真を撮って帰る。 そんな参加の仕方でもいいんです。フィルム・コミッションを通してそんな体験を宮 崎の方にも経験して欲しいですね。

長田勇市 Nagata Yuichi
協同組合日本映画撮影監督協会会員・理事
社団法人日本映画テレビ技術協会・評議員
『がんばっていきまっしょい』(1998)で横浜映画祭撮影監督賞を受賞、庵野秀明監督 作品アニメ『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』(1997)の実写 映像部分や『式日』(2000)の撮影を担当。代表作として、林海象監督作品『夢みるよ うに眠りたい』(1985) 濱マイクシリーズや、周防正行監督作品『ファンシイダンス』 (1989)などの撮影を担当している。最近作では『8月のクリスマス』(2005) 『石井の おとうさんありがとう』(2004) 『ウォーターボーイズ』(2001)など数々の話題作の 撮影監督を手がける。
『石井のおとうさんありがとう』 『ラブユー東京』の2作品で は宮崎でロケを敢行。

宮崎フィルム・コミッション
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