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『石井のおとうさんありがとう』の時に宮崎に行って、茶臼原、西米良と飫肥で撮
影しました。
宮崎のロケでは、受け入れの方々が皆さんすごく親切で、美術の建てこみもみんな
に協力していただきました。あんまりちゃんと建てるとあとでバラすのが困っちゃっ
たりもするんですけど、でも結構楽しんで協力していただけました。やっぱり映画作
りだから、みんな誰でも参加しようと思えば参加できる“お祭り”みたいなもんです
よ。そういうポジションがいっぱいあるんですよ。地方に行って、そこのスタッフで
みんな集まって、それで作るっていうのができるんですよ。宮崎は宮崎でただロケを
誘致するだけではなくて自分たちで作って発信する。作れるんですよ!
作品によって撮り方も変わってくるんで、全部が全部同じように撮れることはない
のですが、この場所でしか撮れないってのはありますよね。観光名所じゃ2時間ドラ
マじゃない限りはあんまり撮らないですよね。それで観光的なものは撮らずに、普通
のところを撮ることが多いんですが『8月のクリスマス』を富山県高岡市でやって、
ロケセットで使った写真館を残したんです。そうすることで人が来たりということが
あったみたいですけどね。
僕の場合、自分で作品を企画するってことはないんで、行った所で撮るっていうこ
とがほとんどです。『ラブユー東京』では、えびのでロケしたんですが、霧島の風景
は凄かったですね。自然って凄いなって思いました。
映画作りっていうのは、いろんなポジションがあり、参加できる機会がある。勉強
はできないけどメカには強いとか、料理ができるから弁当作るとか、自分の才能や特
技にあった参加の仕方ができるのが映画作りです。総合学習でも体験学習でも子ども
たちからでも映画作りに参加でき、しかも記録として残るのが面白いところです。み
んなの手で一つのものを作り上げる目的を持った社会であり、商業的だけではなく文
化的でもある。つまんないとかくだらないってこともない、人間関係を学ぶ機会とな
るのが映画作りです。宮崎でロケをすることにより、地域の人が関わる。西米良でも
子どもたち全員が静かに撮影を見学して、最後にはマツケンさんと写真を撮って帰る。
そんな参加の仕方でもいいんです。フィルム・コミッションを通してそんな体験を宮
崎の方にも経験して欲しいですね。 |